「グラン・ブルー」は、1988年に公開されたフランスとイタリアの合作映画です。
フリーダイバーとして活躍したジャック・マイヨールの半生を描いた話で、スケールの大きな映像が特徴です。
僕はDVDをレンタルして自宅のテレビで観ましたが、映画館の迫力あるスクリーンでぜひ観たかったなー、と思える映画です。
「グラン・ブルー」作品概要
- 公開:1988年
- 監督:リュック・ベッソン
- 出演:ジャン=マルク・バール、ロザンナ・アークエット、ジャン・レノ
- 配給:20世紀フォックス、日本ヘラルド映画、角川映画
- 制作国:フランス、イタリア
- あらすじ:
エンゾ(ジャン・レノ)とジャック(ジャン=マルク・バール)は幼なじみ。大人になった二人はフリーダイビング競技会で競い合うが、最終的にはジャックが勝利する。エンゾはジャックに負けまいと、無理な潜水を行った結果、命を落としてしまう。ジャックは、アメリカ人のジョアンナ(ロザンナ・アークエット)と恋におちるが、エンゾの死で精神が混乱したジャックは、ひとりで深海の底へ旅立っていく・・・。
「グラン・ブルー」のおすすめポイント
この映画のおすすめポイントです。
- スケールの大きな映像と音楽が織りなす独特の空気感がカッコよい。とくにシチリア島タオルミナの空と海がきれい。
- 親友でもありライバルでもあるジャックとエンゾの友情に、胸が熱くなる。
- エンゾのキャラクターがコミカルでおもしろい。子ども時代からずっと変わらない風貌で、子どものときから自信家なのが笑える。
「グラン・ブルー」のお気に入りシーン(ネタバレあり)
僕がこの映画で気に入っているシーンです。
映画冒頭で、白黒映像からカラー映像にかわるシーン
物語はジャックとエンゾの少年時代から始まる。ある日ジャックの父が、潜水漁の事故で溺死してしまう。目の前で父を失い泣き叫ぶジャック。その様子をみていたエンゾは頭を抱え「ジャック!ジャック!」と叫ぶ。・・・と、ここまでが白黒映像。カラー映像に切り替わり、時は流れて大人になったエンゾが登場。白黒映像からシチリアの真っ青な海が現れたとき、一気に目が覚める。
シチリア島タオルミナのレストランでパスタを食べるシーン
ジャックとエンゾとジョアンナの3人が、タオルミナのレストランで食事をとる。真っ青な海を背景に、魚介たっぷりのパスタと赤ワインがすごく美味しそう。
ジャックが潜水する前に、映像がスローモーションになるシーン
ダイビング競技会、ジャックは控室で禅やヨガのような呼吸法で意識を集中する。潜水地点へ歩いて向かうところから映像がスローモーションになる。ジャックの意識そのものを表した映像のようでカッコよい。
「グラン・ブルー」は悲しくも美しい映画!
映画「グラン・ブルー」は、映像はすごく美しいですが、物語自体は悲しい終わり方をしてしまいます。
エンゾは潜水中に命を落としてしまうし、ジャックはエンゾの死によって精神錯乱状態になってしまうし、そんなジャックにジョアンナは振り回されるし、スカッとした終わりかたではありません。
でも、心にモヤモヤを残したまま、エンドクレジットを眺めて余韻にひたるのが、また良いんですよねー。