先日フリマアプリの「メルカリ」で、国語便覧を買いました。
「国語便覧」(こくごびんらん)とは、高校生が使う国語の教科書の副教材で、図・表・写真がふんだんに盛り込まれた本です。
ほとんど新品に近い状態で、300円という安さで買えました。
全500ページあり、雑誌のようにペラペラめくるだけでも楽しいです。読んでみると、高校生のころを思い出してなつかしくなります。分厚くて重たいので、家に持って帰らずにずっと教室の机の引き出しに置きっぱなしだったような・・・淡い記憶があります。
↓国語便覧は分厚い!
最近の国語便覧は、昔のものとは違っていた
最近の国語便覧は、僕が高校生だった20年以上前のものとは内容がちがっていました。
何がちがうかというと、
- 写真や図がさらに多くなっている
- 一般教養マナー、ビジネススキルに関する内容が追加されている
- 現代小説・評論の作家がたくさん登場している
このへんがちがっているように思います。
「ヘー、こんなのも載ってるんだー!」とビックリしたページを中心に、一部ご紹介します。
トクする!コミュニケーションスキル
↓表紙をめくると、いきなりコミュニケーションスキルに関する知識が載っていました。社会人にも役に立ちそうな知識が満載です。僕が学生の頃の国語便覧には、こんなページはなかったと思います。
↓話すスキル、聞くスキルの両方を高めることで、人間関係が良好になります。
↓聞くスキル、「メモをとる」。積極的にメモをとることで記憶をカバーできる!メモをとることは仕事の基本!
↓聞くスキル、「相づちの重要さ」。適度な相づちで、相手に気持ちよく話してもらう!。でもこれは日本特有のスキルでしょうね。外国人の特に欧米のひとは、相づちを打たずにジッと相手の目を見て話を聞くスタイルですからね。
↓話すスキル、「視線が大事」。できるかぎり相手に顔と視線を向けてみよう。相手の様子を確認することができるし、相手にはこちらの真剣な態度が伝わる。相手の目をみて話すのは基本ですけど、僕は恥ずかしくて上手くできないんだなあ、コレ。
↓「友人とのコミュニケーション」と「年配の人や先生とのコミュニケーション」とは、異なるスキルが必要となります。
↓プレゼン、演説、グループセッション・・・自分を表現することが重要視される世の中になりました。
トクする!一般常識
↓国語便覧に訪問時のマナーや食事のマナーまで載っているとはビックリです。
↓お箸のもち方、ナイフとフォークの使い方、上座と下座・・・国語と関係ないような気もしますが、大人が読んでも「ヘー、そうだったのか」と役に立ちます。上座と下座はサラリーマンには重要な知識です。
古文の学習
↓武装・武器・馬具。
↓和歌などの古文に出てくる草花の写真。
↓藤原氏略系図。
↓万葉集、現存する最古の歌集。新元号「令和」の出典元となった梅の花の序文「初春の令月にして、気淑く風和ぎ梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す」の歌は載っていませんでした。次に出版される国語便覧には、きっと載ってるんでしょうね。
↓新元号「令和」の出典元となった梅の花の序文を詠んだとされる大伴旅人(おおとものたびと)が、歌人の一人として載っています。
現代文の学習
↓主要評論紹介。
↓ニーチェ、ハイデガー、サルトル、ダーウィン、フロイト・・・。
↓映画化やテレビドラマ化された小説の紹介。「博士の愛した数式」「チーム・バチスタの栄光」、こんなページは僕の学生のころはなかったなあ。
↓小説家の紹介。宮沢賢治。
↓顔写真付きで、現代文の小説家がたくさん登場します。「湊かなえ」「宮部みゆき」「村山由佳」。
↓「宮本輝」「村上春樹」「山田詠美」・・・。
アレ? 僕の尊敬する「東海林さだお」先生がいない! 評論家のページも探しましたが見つかりませんでした。どうか稀代のエッセイスト「東海林さだお」先生を、国語便覧に掲載してください!
漢文の学習
↓論語と孔子。こういうの見ると国語便覧っぽいなと思います。
表現の学習
↓ディベートの方法、プレゼンテーションの方法。
↓志望理由書の書き方、自己PR文の書き方。受験や就職を意識した内容です。
↓履歴書の書き方。
↓面接の心得。
↓電話の応対。
国語便覧、おすすめです
国語便覧は情報量が多くて一冊に凝縮されているのでおすすめの本です。
インターネットでどんな情報でも手に入る世の中ですが、国語便覧のようにペラペラめくって楽しい本は、インターネットとはちがう良さがあります。