先日、知り合いからNHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」のDVDを借りて観てみたんですが、もうメチャクチャ面白くて、一気に観てしまいました。
今まで観てきたNHK連続テレビ小説のなかでいちばん面白かったかもしれないです。
- 2003年の「てるてる家族」(主演:石原さとみ)
- 2013年の「あまちゃん」(主演:能年玲奈)
も、かなり面白かったですが、それよりも作品としてクォリティが高くて、とにかく感動しました!
ちりとてちん、2007年当時にリアルタイムで観ておきたかったなー。
連続テレビ小説「ちりとてちん」とは
2007年10月~2008年3月に放送された、NHK朝の連続テレビ小説です。
貫地谷しほりさん演じる和田喜代美(わだきよみ)は、福井県小浜市にある若狭塗箸職人の家で育ちます。パッとしない学生時代を過ごしたヒロインは高校卒業後、自分を変えたくて大阪へ出ます。そこで上方落語に出会い、落語家を目指します。
出演
貫地谷しほり、和久井映見、松重豊、橋本淳、京本政樹、青木崇高、原沙知絵、茂山宗彦、桂吉弥、加藤虎ノ介、川平慈英、佐藤めぐみ、木村祐一、田実陽子、松尾貴史、キムラ緑子、竜雷太、米倉斉加年、江波杏子、渡瀬恒彦 ほか
脚本
藤本有紀
音楽
佐橋俊彦
テーマ曲ピアノ演奏
松下奈緒
語り
上沼恵美子
「ちりとてちん」の魅力
僕が考える「ちりとてちん」の魅力です。
- ストーリーに1本筋が通っている、脚本がすばらしい
- 上方落語の演目を何十個と取り上げているので、自然と上方落語について学べる
- 出演者全員の大阪弁が板についていて気持ち良い(エセ関西弁を話す出演者がいない)
- 配役が絶妙(とくに母親役の和久井映見さん、徒然亭小草若役の茂山宗彦さん、仏壇屋菊枝役のキムラ緑子さん)
- 連続テレビ小説にありがちな天真爛漫な主人公ではなく、逆に何事もネガティブに考えてしまうネチネチ人間味あふれるヒロインで、親近感が持てる
- 貫地谷しほりさんの演技力が高いので、涙あり笑いありのジェットコースター的なストーリーでも、すんなり感情移入できる
- 登場人物が、善人か悪人かハッキリしていなくて、清濁あわせもつ人間模様がリアル
僕が泣いたシーン(ネタバレ注意)
僕が泣いたシーンをいくつかご紹介します。
- 半ば家出のようにして福井県小浜市を離れる日、主人公が大阪に向かう電車の窓から聞こえたのは、青空カラオケ大会で五木ひろしの「ふるさと」を熱唱する母の歌声だった。「♪嗚呼だれにもふるさとがある ふるさとがある♪」
- どうしても落語家になりたかった主人公だが、家族の猛反対を受ける。母親(和久井映見)に「お母さんに大根おろしをおろす速さで勝ったら落語家を目指してもいい。」と提案され、大根おろしスピード勝負をすることに。しかし毎日家事をこなす母親にかなうわけがなく、大差で負けそうになったその時、主人公は台所にあったミキサーを持ってきて、残りの大根をミキサーに入れて、あっという間に大根おろしを作ってしまい大逆転!「落語家になりたいんや!」と泣きながら母に訴える。
- 徒然亭一門再出発の落語会が、居酒屋「寝床」で行われる。しかしトリの小草若(茂山宗彦)が失態を演じてしまい、場がシラケてしまう。草々(青木崇高)が場を収めようとしたところへ、それまで酒におぼれて全く高座に上がっていなかった草若師匠(渡瀬恒彦)がスッと舞台に上がって「愛宕山」を演じる。
どれも物語の前半部分です。
「ちりとてちん」は、前半に大きく盛り上がります。
NHK連続テレビ小説をDVDで一気に観た感想
イヤー、疲れました。。。DVDの枚数にして13枚。
第1話から最終話まで約40時間ですからね。
やっぱりNHK連続テレビ小説というのは、毎日15分ずつ、半年かけてジックリ観るほうがイイなと思いました。
貫地谷しほりちゃんカワイイ!