新聞・雑誌 世の中のできごと

伊集院静さんのエッセイ「旅行鞄のガラクタ(第13回)」が面白い

投稿日:2018年7月12日 更新日:

ひさしぶりにANA(全日空)の飛行機に乗ったとき、機内誌「翼の王国」(2018年6月号)を読んでいたら、面白いエッセイがあったので、ご紹介します。

作家である伊集院静さんの「旅行鞄のガラクタ」(第13回)というエッセイです。

いつの間にか連載13回なんですね。

本業サラリーマンの出張のとき、よく楽天トラベルパックを利用するのですが、最近はずっと「航空券+宿泊」のパック料金は、JALのほうがチョットだけ安かったので、ずっとJALに乗っていたのです。

でも最近はANAのほうが安くなることもあり、ひさしぶりに乗って、はじめてこのエッセイに気づきました。

この「旅行鞄のガラクタ」というエッセイは、旅で手に入れた雑貨にまつわるエピソードを紹介するエッセイのようです。

↓ こんなページです。きれいなレイアウトですね。

出だしの文章が軽快で、つい先を読み進めてしまいます。

↓ 出だしの文章です。

旅行鞄のガラクタ 第十三回

文-伊集院 静
写真-宮澤正明

今月はまず下のガラクタの写真を見てもらいたい。
どこか愛嬌のある面(つら)をした小動物? いや動物というより、外見は両生類のカエルである。外見はそうだが、中国では妖怪の類いに入るらしい。妖怪と聞くと中年以上の人たちは何か悪戯をしたり、怖い目に遭うイメージがあるが、今の若者、子供は妖怪に親近感を抱くようだ。外見がカエルと書いたが、正確には蝦蟇(ガマ)ガエルである。てのひらにのる大きさで、おむすびの半分のサイズだ。2本の前足で白砂のようなものを踏んでいる。後ろ足がわずかに見える。この後ろ足、実は1本しかない。で”三足蝦蟇”と呼ばれる。何か丸いものをくわえている。中央に穴がある。中国の古銭である。

なぜ銭をカエルがくわえているか? そこに私が長く、仕事場のガラクタ置き場から放り出さない理由がある。

どうです、続きの文章を読みたくなったでしょ?

僕は伊集院静さんのお名前だけは知っていたのですが、ちゃんと読み物としての文章を読んだことがありませんでした。

でもこのエッセイを読んでみて、もっと長編の読み物を読んでみたくなりました。飾り気がなくて、小気味よい語り口の文章だと思いました。

文章の中で妖怪について触れていますが、ご存知のとおり、中年以上のイメージする妖怪は「ゲゲゲの鬼太郎」や「日本昔ばなし」、若者のイメージする妖怪は「妖怪ウォッチ」のことを指しています。若い子も年配の人もグッと惹きつける話の持っていきかた、スゴイなあ。

冒頭以降の話のあらすじです。

このガマの置物は、中国の70歳すぎの現地のコーディネーターからもらったもので、伊集院さんはこの老人と仕事をするのが好きだったそうです。

仕事で大切なのは相性であり、さらに言えば”運”が大切だと私は考えている

と続きます。

「仕事で大切なのは相性」・・・サラリーマンの心をくすぐるフレーズ、さすがですね。

たしかにサラリーマン稼業でいちばん骨が折れるのは、職場で一緒に働く人との人間関係です。「人間関係さえクリアできたら、仕事の8割はすでに終わったようなものだよ。」と僕のかつての上司は言っていました。

仕事で出会う人との相性は、まさに運まかせのようなところがあります。

できるなら、相性のよい仕事と、相性のよい仕事仲間に出会えますように!

このあとの展開としては、気のきいたジョークが2、3回続いたあとで、爽やかに終わりを迎えます。

さすがプロフェッショナルの作家さんはスゴイと思いました。



関連記事

2017年 1月・2月・3月の主要イベントを振り返る

2017年も早いもので3ヶ月がたち、第1四半期がおわりました。 1月9日のブログで、1年間の主要スケジュールを確認しましたが、あれから3か月、結局どうなったのかを振り返ります。 1月 ・トランプ新アメ …

東京都議会議員選挙、小池知事率いる「都民ファーストの会」が大勝

7月2日の日曜日に投票が行われた東京都議会議員選挙は、小池知事が率いる「都民ファーストの会」が大勝して都議会第一党となりました。 逆に自民党は過去最低の議席を下回り惨敗しました。安倍首相の加計学園問題 …

日経ヴェリタス第528号「タワマンしか売れない」(2018/4/22-28)

ひさしぶりに日経ヴェリタスを買いました。JR改札近くのキヨスク型ファミリーマートにて550円で購入。やっぱり高いなあ! この日経ヴェリタスは、ほかの投資雑誌のような「これから値上がりする銘柄徹底予想! …

新聞再読「英、EU離脱を選択」(2016年6月25日 日経新聞)

僕は新聞はとっていません。理由は、新聞を読みたくない気分の日に、勝手に郵便受けに新聞をつっこまれるのがイヤだからです。無理矢理口を開けられて、食べ物を詰め込まれたような気分になるからです。 なので、気 …

心にしみる朝日新聞の「折々のことば」

朝日新聞の朝刊紙面で、一面の左下に「折々のことば」という連載があるのをご存知ですか? 天声人語の左上に位置し、緑色の葉っぱのイラストが描かれている約8cm四方の記事です。 2015年4月に始まったコラ …

2019/09/01:メニュー「運用成績」更新
2019/08/02:メニュー「運用成績」更新
2019/06/30:メニュー「運用成績」更新
Scroll Up