投資を考える コラム

投資における最大のリスクは「自分自身」です

投稿日:2017年10月12日 更新日:

よく「投資におけるリスク」という話題になると、「価格変動リスク」とか「値下がりリスク」とか「流動性リスク」という言葉が登場してきますが、それらは実際のところ、たいしたリスクではありません。

投資商品自体がリスクを持っているわけではない、ということです。

投資における最大のリスクは、自分自身の内側にあります。

つまり、自分が抱いている「投資に対するまちがった(偏った)考え方」や「投資に関する知識・経験の無さ」こそが、本当のリスクなのです。

ウォーレン・バフェットが教えを受けたベンジャミン・グレアムは、次のように語っています。

「投資家の主な問題、場合によっては最悪の問題は、自分自身であることが多い」。
(アスペクト社「世界一シンプルなバフェットの投資」より)

故事にある「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」(敵についても味方についても情勢をしっかり把握していれば、幾度戦っても敗れることはない)と、言わんとしていることは同じですね。

僕がいつも注意している「自分自身の内側にあるリスク」は、次の2つです。参考になれば幸いです。

①「よく知らない」リスク

知らないことは、それだけで投資リスクになります。

  • 投資する商品の売買ルールを知らずに投資する
    (追加保証金の制度を知らずに信用取引をやる、等)
  • 投資する企業のことを何も調べずに投資する
    (誰かがおすすめした銘柄を鵜呑みにして買う、等)
  • 自分の投資記録を顧みない
    (どの銘柄でどの程度損しているか把握していない、等)

知らないことが多すぎると損をしやすくなるのは当然ですが、それに加えて、知らないことが多すぎると、ちょっとした株価の下落にも不安をおぼえやすくなり、あっさり狼狽売り(損切り)をしてしまいがちです。僕は何回かそれで失敗しました。

「しっかり調べてから投資する」「知っているものにしか投資しない」が鉄則です。

②「株の持ちすぎ」リスク

資産に占める株保有の割合が高いと、投資リスクが増します。

たとえば2人の投資家がいて、
Aさんは1億円の資産をもっています。
Bさんは100万円の資産をもっています。
この2人が、最低取得単価70万円のトヨタ自動車(7203)の株をそれぞれ買います。

その後、運悪くトヨタ自動車が倒産してしまい、株の価値がゼロになったとします。

  • Aさん(資産1億円)は70万円を損して、全資産の0.7%を失う
  • Bさん(資産100万円)は70万円を損して、全資産の70%を失う

となり、資産がすくないBさんのほうが、あきらかにダメージが大きいです。

Bさんのように、資産の70%を占めてしまう銘柄に投資するのは、やめたほうがよいです。

この場合、もっと取得単価の安い株を選んで投資するか、もしくは、どうしてもトヨタ自動車の株を買いたいなら、ミニ株(単元株未満の株数を買える制度)を利用するのがよいです。

ありきたりですが、「身の丈を知る」「最悪の事態を想定する」ことが大事です。


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