投資を複雑にしてしまう要因
著名な投資家ウォーレン・バフェットは、こう言っています。
「投資を不必要に難しいものにしてはいけない。あくまでも自分の知っていることにこだわり、倫理意識の高い強力な経営者がいる堅実な企業の株を買うこと。複雑な要素が入る投資決定は避けよう。」
(「世界一シンプルなバフェットの投資」アスペクト社 ジェームズ・パードウ著)
投資はとにかくシンプルがいちばんです。
儲ける確率の高い、得意な投資スタイルを確立したら、あとはそれをひたすら繰り返すことが、成功への近道だと思います。
しかし、投資の世界はとかく複雑です。次のような要因があります。
投資商品
投資する商品の種類はさまざま。性格のちがう商品の中から、どれを使って勝負するのか。ハイリスク・ハイリターン商品か、ローリスク・ローリターン商品か。
- 国内株式
- 外国株式(米国・中国・韓国・ロシア・ベトナム・シンガポール・・・)
- 投資信託
- 債券
- FX(外国為替保証金取引)
- 先物・オプション取引
- CFD(差金決済取引)
銘柄数
国内株式投資だけみても、東京証券取引所に上場している企業だけで3500社。ETF(上場投資信託)やREIT(不動産投資信託)をあわせると、さらに銘柄数はふえる。この中から、どの銘柄に投資すればよいのか。
投資手法
投資手法は無限にあります。
- 投資期間(長期投資、中期投資、短期投資)
- 損切りかナンピンか
- チャート重視か企業価値重視か
- 投資銘柄を固定するか、スクリーニングで抽出した銘柄に投資するか
- 自動売買ソフトやロボ投資か、自分で売買するか
- 順張り(上がっている株を買っていく)か逆張り(下がりきった株を買っていく)か
投資情報
どこからどんな情報を取り入れて投資するか、これまた無限です。
- 商品・サービスを実際に使ったときの実感
- その企業のWEBサイト、テレビCM
- インターネットニュース
- 証券会社が発信する投資ニュース
- 新聞
- 適時開示情報
- 会社四季報
- 証券会社営業マンからの情報
シンプル投資スタイルの例
複雑怪奇な株式投資の世界ですが、もっと選択肢を絞り込んでシンプルに投資するのはどうでしょう。
以下、僕が実践している投資スタイルです。
投資商品
国内株式のみ。
銘柄数
3銘柄のみ。
江崎グリコ(2206)、キユーピー(2809)、鳥貴族(3193)。
投資手法
- とりあえず買う。
- 上がったら、5~10%で利益確定する。
- 下がったら、しばらく何もせず待つ。損切りしない。
- さらに下がったら、ナンピン買いする(含み損-10%目途)。
- じっと戻りを待つ。
投資情報
- 商品・サービスを実際に使ったときの実感
- その企業のWEBサイト、テレビCM
どのような投資スタイルを選ぶにしても、誰かの手法をマネするのではなく、自分でしっかり考えて、自分なりの投資スタイルをつくり出すことが大切です。