我が家は共働き夫婦なんですが、家計簿はどっちが管理しているかというと、夫である僕のほうが管理しています。
世間的には夫が財布のヒモをにぎるのはめずらしいようですが、僕たち夫婦のうちで、どちらがお金にキッチリしているかというと僕のほうなので、家計の一切をまかせてもらっています。
僕は家計簿をExcelで管理していて、オリジナルのExcel家計簿で運用しています。
われながら良くできていると思うので、ご紹介します。
僕の家計簿のメリット
僕の家計簿のメリットは次のとおりです。
- シンプルで管理しやすい
- 確実に貯金できる
- 夫婦で生活費を公平に負担できる
- 生活費の浪費がなくなる
では、作り方や運用ルールをご紹介します。
Excel家計簿の作成方法
下の図がExcel家計簿です。
- 金額は仮のもので、分かりやすいように切りのよい数字にしています。
- いちばん左の赤い文字のアルファベットは、この記事の説明用で、新たに追加したものです。
- 緑色のセル部分は、まだ金額未確定であることを示します。
各行の説明です。
- A:夫の収入・・・僕の収入。
- B:妻の収入・・・奥さんの収入。
- C:その他収入・・・ボーナスや臨時収入があったとき。
- D:収入合計・・・A+B+C
- E:生活費・・・食費、衣料、日用品、医療費、美容費、娯楽費などの合計。
- F:夫のこづかい・・・僕のおこづかい。
- G:妻のこづかい・・・奥さんのおこづかい。
- H:銀行への入金・・・引き落とし口座などへの入金額。
- I:支出合計・・・E+F+G+H
- J:(住宅ローン・管理費)・・・毎月の住宅ローンと管理費引き落とし。
- K:(水道)・・・水道代。
- L:(電気)・・・電気代。
- M:(ガス)・・・ガス代。
- N:住光熱費合計・・・J+K+L+M
- O:〇〇銀行・・・引き落とし用口座その1。
- P:△△銀行・・・引き落とし用口座その2。
- Q:××証券・・・家計の一部を使った株式投資用口座。
- R:月末資産合計・・・O+P+Q
D・I・N・Rの合計欄はオートSUM機能で「=SUM(L4:L6)」のような数式を入れています。
その他のセルは金額を入れるだけのシンプルなつくりです。
Excel家計簿 運用の流れ
月初から月末までの運用の流れです。
1.収入の記入
まず月初のタイミングで、前月末に振り込まれた給与額をA、Bに記入します。臨時収入があった場合はCに記入します。
たとえば上の表だと、4月末に振り込まれた給料(夫20万円、妻15万円)を、5月の欄に記入します。A+B+Cの合計がDとなります。
2.予算配分
D(収入合計)を元に、予算を振り分けます。
たとえば上の表だと、5月の収入合計が35万円なので、それと同額になるようE(生活費)、F(夫のこづかい)、G(妻のこづかい)、H(銀行への入金)に振り分けます。E+F+G+Hの合計がIとなります。
E(生活費)は、たとえば総額10万円としたとき、それを事前に夫と妻で振り分けます。たとえば夫が3万円、妻が7万円のような感じです。
ここでのポイントは、最初に銀行への入金を済ませることです。こうすることで確実に貯金ができます。
3.住光熱費の記入
住宅ローン、水道、電気、ガスなど費用のお知らせが来たら、J、K、L、Mに記載し、Nに合計が表示されます。
すべて引き落とし用口座から引かれるだけなので、他の家計項目とは関連しません。なので記載が終わったらお役御免です。毎月どのくらい費用がかかっているかを把握する目的だけで記入しています。
4.月末調整
月末が来たら精算します。
生活費の予算が10万円で、夫が3万円、妻が7万円の予算を振り分けていたとします。
実際に生活費として使った額をそれぞれ申告します。買物するたびにメモしててもよいですし、レシートをためておいて月末にまとめて集計してもよいでしょう。
申告額が、たとえば夫が2万円、妻が6万円だったとしましょう。合計8万円となるので当初の予算10万円と比べ、2万円の余りとなりました。
この場合、余った2万円は各個人のこづかいに1万円ずつ還元して、これで精算完了です。
逆に予算よりも多く使ってしまい、合計12万円の支出だった場合は、2万円不足となりますので、各個人のこづかいから1万円補てんして、これで精算完了です。
E(生活費)、F(夫のこづかい)、G(妻のこづかい)を、当初予算の金額から実績の金額へ修正しておきます。
ここでのポイントは、予算が余るにしても不足するにしても、生活費は夫婦で公平に負担する仕組みとしていることです。
5.月末資産の記入
月末時点の各銀行口座・証券口座の残高をO、P、Qに記入します。Rに合計資産が表示され、現在どのくらいの資産があるのか把握できます。
我が家の運用ルール
我が家では、家計簿を運用するにあたり、2つのルールを設けています。
ルール1:生活費から出す高額買物は、2人の合意が必要
生活費で1万円以上の買い物をする場合は、夫と妻双方の同意が必要とします。仮に同意を得ずに勝手に1万円以上の買い物をして、後日申告したとき生活費として承認を得られなかった場合は、生活費支出とはならず、個人のこづかいで買ったこととします。
たとえば夫が、リビングに似合いそうな5万円のソファーを妻の同意を得ずに買ってきたとして、妻が「そんなの聞いてない!」と怒り、生活費として認めなかった場合は、夫のこづかいから自腹で5万円払ってもらうことにします。
「1万円以上の買物」という縛りを設けることで、大事な生活費を「個人の無駄遣いや浪費」から守ることができます。
ルール2:生活費支出の記録は必須
生活費として買物したものは、月ごとに記録しておかないといけません。記録していない支出は、たとえ共用の生活用品だったとしても、個人のこづかいから買ったこととします。つまり生活費支出を記録しないことは自分にとって不利益となるので、必然的に記録を行うことになります。
「記録を適当にごまかしてたらどうするんだ?」と思われるかもしれませんが、そこは家族なのでお互いを信頼しましょう。
まとめ
こうやって言葉で説明するとややこしく感じるかもしれませんが、実際にこのExcelを使って運用してみるとラクに管理できて無駄づかいもなくなるのでおすすめです。
家計簿を長く続けるコツは、管理する項目を必要最低限のものだけに絞り込むことです。特に「支出項目のこまかい振り分けはしない」ことで負担がグッと軽くなります。
「この支出は、食費だろうか?交際費だろうか?それとも特別支出だろうか?」なんて頭を悩ませていたら、そのうち家計簿をつけるのがイヤになってしまいますからね。
ちなみにこのExcel家計簿は、共働き夫婦だけでなく、友達同士でルームシェアしている方にもおすすめです。
Excel家計簿に関する参考記事は下記リンクからどうぞ。