株式投資をはじめて間もない2010年、「共立メンテナンス(9616)」に投資して失敗した話です。
共立メンテナンスに投資した理由
共立メンテナンスが経営しているビジネスホテルの「ドーミーイン」にたまたま泊まったとき、そのサービスに感動したことが投資のきっかけです。
- ビジネスホテルにもかかわらず、屋上に温泉露天風呂がある
- 朝食は地元の食材を使った豪華な料理を提供している
- 部屋がとても清潔で気持ち良い
と大満足のサービスで、他のビジネスホテルより優れているところがたくさんありました。
共立メンテナンス(9616)の狼狽売り
さて、当時の投資記録です。
2010/9/24
買:1252円で100株買付
宿泊券の株主優待サービス欲しさに、9月下旬の権利付最終売買日直前に買い付けました。株主優待の権利はゲットできました。
しかし、そこからズルズルと株価が下がっていきました。いつ反転するのかと、ずっと待っていたのですが、全然戻りません。10月に入ると、とうとう1000円付近まで下がり、そこからずっと株価に動きがありません。
そのような状況のなかで、当時の僕はこう思いました。「このまま下がり続けたらどうしよう。大損だ。やばい。」「どこまで下がるか分からないな。それなら今のうちに売っておいたほうが自分にとって得なんじゃないだろうか。たとえば600円(半分の株価)にさがるくらいなら、いま損切りしておくほうがかしこい選択なんじゃないか。」つまり、想定外の株価下落に狼狽していたのです。そして次のような投資を決断しました。
2010/10/28
売:1076円で100株売却 損益-14.1%(-17,600円)
結局、数千円の株主優待券と若干の配当金を得たかわりに、17,600円のお金を失ってしまったわけです。
マズい投資の典型ですね。
投資経験を積んだ今なら・・・
あれから6年たちました。
「いまの僕なら、同じ状況でどういう投資をしただろうか?」と考えてみました。
きっと、含み損益が-10%を超えた時点で、100株だけナンピン買いします。すると含み損益が-5%くらいに回復するので、そのまま株価が戻るのをジッと待ちます。そして損益プラスマイナスゼロになったら、100株だけ売ります。
株価が下がっても狼狽せず、淡々とナンピン買いのチャンスをうかがったと思います。
共立メンテナンス(9616)のその後
結果的に、その後の共立メンテナンスは、2012年まで同じ水準で株価が推移し、鳴かず飛ばずでした。
そして2013年に株価が大ブレイク! 一時5000円台まで値上がり、2017年5月現在で株価は3200円付近となっています。ビジネスホテル業界でトップクラスの質の高さと、外国人観光客のインバウンド需要の波に乗り、いまも順風満帆の事業を展開しています。
株式投資は「タイミング5割、技術3割、銘柄2割」だと言われます(『うねりチャート底値買い投資術』〔ダイヤモンド社〕の著者、上岡正明さんの言葉)。僕も同じ意見です。
こんなに優良企業の株であっても、買うタイミングと売るタイミングをまちがえば、損することだってありえるのです。反省。