高配当で株主優待も充実の西日本旅客鉄道(JR西日本)は、いつか買ってみたいと思いつつ、いちども取引したことがない銘柄です。
5年前は4000円をうろうろしていた株価が、現在は7360円。約2倍に上がっています。予想PER(株価収益率)は約14倍で、まだまだ割高といえる水準ではありません。
配当は1.89%。株価が上がってしまったせいで以前より利回りは下がってしまいましたが、それでも半年に1度、7000円が配当として支払われるのは魅力的です。
株主優待券も充実。金券ショップでよく売られていますね。
- 乗車券運賃50%割引券
- JR系列ホテルの宿泊費30%割引券
- JR大阪駅隣接商業施設の10%割引
JR西日本路線内の新幹線を利用する人や、大阪駅隣接商業施設を利用する人にとっては、株主優待目当てで長期保有するだけでも、十分なメリットがあります。
北陸・近畿・中国地方・九州北部まで、広範囲の路線を網羅しており、地方の方にとっては生活の足そのものです。都市圏以外は「競合企業なし」というのも強みです。
事業ごとの収益割合に目を向けると、運輸業64%、流通業16%、不動産業7.5%、その他12.5%です。
そのうち運輸業収入の内訳は、新幹線50%、京阪神の在来線35%、その他13%となっています。新幹線、儲かっていますね。外国人観光客も移動手段として新幹線をよく利用しており、今後も安定した収入があるとみています。
遠方への移動で、新幹線と飛行機のどっちを利用したいか?迷わず新幹線ですね。理由は「乗る前後の時間が少なくて、快適だから」です。飛行機はまず空港までの移動に時間がかかるし、離陸時間の1時間前には空港に着いておく必要があるし、手荷物検査に時間がかかるし、何かと制約があります。一方新幹線は、目当ての列車に乗り遅れても、自由席ならどれでも乗れるし、車内も自由に動けるし、車窓の風景も楽しいです。今後もLCC(格安飛行機)に客を奪われる心配はないと思います。
投資リスクで最も大きいのは列車事故でしょうか。2005年に起きた福知山線列車事故のようなことがもう一度起きたら、著しく信用を落とすことになるでしょう。JR西日本のWEBサイトには、安全への取り組みが多く紹介されています。これからも継続していただき、培った事故防止のノウハウは、他の運輸会社とも共有していただきたいです。