キユーピーから第104回定時株主総会招集通知の封筒が自宅に届きました。
配当金の支払通知も入っていて、600株で9,324円弱の配当でした。高配当ではないですが、もらえるとうれしいです。
さて、一緒に入っていた「2016年度事業活動報告(2015年12月1日から2016年11月30日)」の冊子(全46ページ)を読みました。
内容のレポートと、ちょっとした感想を書いておきます。
株主の皆様へ(三宅峰三郎 代表取締役)
まずは社長の言葉から。
2016年度は、調味料や中食市場向けの総菜やサラダが伸張するとともに、付加価値の高い商品の創出やコスト改善が進み、売上高と営業利益のいずれも前年度を上回ることができました。
2017年度は、「グループ協働」の取り組みを進め、新たな価値を提供していくとともに、技術革新による生産合理化などコスト競争力も高めていきます。
社長の言葉は、派手さはないですが、着実に事業が拡大していることがうかがえます。
2016年度の主な取り組み
1年間の出来事です。
- 3月:オランダにてマヨネーズの製造販売を開始
- 5月:米国にてKEWPIEマヨネーズの製造販売を開始
- 6月:血圧が高めの方向けの機能性表示食品「キユーピー アマニ油マヨネーズ」を発売
- 9月:モッソ社(ポーランドの調味料製造会社)と事業譲渡契約を締結
- 10月:キユーピー神戸工場操業を開始
- 10月:飲む人のためのサプリメント「よ・い・と・き」を発売
海外進出も順調に進んでいますね。マヨネーズの本場(?)であるヨーロッパで、キユーピーの調味料がどれだけ通用するのか、楽しみです。
新商品の「アマニ油マヨネーズ」「よ・い・と・き」は、まだ味わったことがないので、近いうちに買って食べてみようと思います。
事業別展開
調味料事業(売上高構成比26.1%)
マヨネーズ・ドレッシンク類・食酢など
キユーピーの主力事業。ドレッシングは、嗜好の変化をとらえた味を次々に生み出しているし、他社を寄せ付けないブランド力。安泰ですね。
2月には、
- 果実と果実酢のさわやかな風味の「緑キャップ」ドレッシング
- 素材の味をたのしむ新しいサラダ調味料「フルーツビネガー」
が発売になるそうで、楽しみです。
タマゴ事業(売上高構成比18.5%)
液卵、凍結卵、乾燥卵、タマゴスプレッド、厚焼き卵、錦糸卵など
鶏卵相場の下落により減収だが、付加価値品の伸張により若干増益となっています。
2017年は、フードサービス市場で需要を拡大させる、家庭用市場への展開で「つぶしておいしい」シリーズ「ふわとろたまごのオムレツ」の販売促進するとのこと。「たまごのキユーピー」というイメージはないですが、マヨネーズに並ぶ主力事業に育ちつつあります。
サラダ・総菜事業(売上高構成比20.2%)
サラダ、総菜、弁当、おにぎり、パッケージサラダなど
宅配や外食などの新販路への展開により増収。スーパーやコンビニで売られているポテトサラダや家庭用カット野菜は、キユーピーのものもあるんですね。知らなかった。将来的に独り暮らし世帯が増え、高齢化も進むので、この事業も伸びていくのではないかと思います。
加工食品事業(売上高構成比9.3%)
ジャム、パスタソース、スイートコーン、育児食、介護食など
アヲハタのジャムやスイートコーンの部門ですね。売上高は減っていますが、育児食は好調に推移しています。育児・介護は、たとえ儲からないとしても、社会貢献という意味で続けていってほしい事業ですね。
ファインケミカル事業(売上高構成比2.0%)
ヒアルロン酸など
好調に推移しているそうです。
しかし、医薬用ヒアルロン酸がどんなものなのか?僕はよく分かっていないので、これから勉強です!
物流システム事業(売上高構成比23.0%)
食品の運送、保管など
キューソー流通システムの部門ですね。キユーピーの売り上げの四分の一を担っていて、けっこう儲かっているんですね。既存取引が減少し減収だが、保管・運送の合理化により増益だそうです。
海外展開について
いちばんの売上高は、やはり中国。キユーピーは中国では「丘比」と書くそうです。家庭用マヨネーズはすでに高いシェアをもち、北京90%、上海60%、広州70%ということです。中華料理とマヨネーズの組み合わせと言えば、エビのマヨネーズ炒め。アー食べたくなった。
その他、東南アジア、北米、欧州にも進出しています。売上高は順調に伸びていますが、営業利益は為替換算の影響で減益となっています。
まとめ
全体としては「順風満帆」だと思います。
毎日の食卓にかかせないものを提供する企業として、これからもがんばってください、キユーピーさん!