投資を考える おすすめ投資本

「ピーター・リンチの株で勝つ」

投稿日:2017年1月29日 更新日:


(ダイヤモンド社、ピーター・リンチ 著、三原淳夫、土屋安衛 訳)

証券アナリストのピーター・リンチ(Peter Lynch)が書いたこの本は、株式投資の指南書として一読の価値があります。株式投資信託マゼラン・ファンドの運用で、13年間で資産を2000万ドルから140億ドル(つまり700倍!)に育てた彼が、どのように銘柄を選び、どのように投資をしたのか、詳しく解説してくれています。

それに加えて、ユーモアにあふれるエッセイ集としても、なかなか面白い本です。ピーターが、妻のキャロラインからよく買うパンストの話を聞いて、それをヒントに有望を見つけたエピソードや、ピーターが休暇をとっている間にかぎって、なぜかいつも株式市場が大暴落する話は、読んでいておもわずニヤリと笑ってしまいます。翻訳者の手腕によるところもあるかなと思います。読んでいると、ピーターが楽しそうに仕事をしている姿が目に浮かびます。

本は3部構成です。

各部の最後のページには、重要なポイントをまとめてくれているので、まずは本屋でそこだけ立ち読みするのもアリだと思います。

第1部「投資を始める前に」のポイント抜粋

  • プロの技や知恵を過信するな。
  • 経済を予測しようとしても無駄なことだ。
  • 何か得意分野をとっかかりにすると、株で儲けやすい。
  • 株式市場では、確かな1銘柄はよくわからない10銘柄にも勝る。

第2部「有望株の探し方」のポイント抜粋

  • 絶好調の業界の人気株は避けたほうがよい。
  • 大当たりを狙った投資が報われることはほとんどない。
  • 他とはちがう何かに優れた会社を探す。
  • 調査なしの投資は、カードを見ずにポーカーをするようなものだ。

第3部「長期的視野」のポイント抜粋

  • 来月、来年、3年後のいつか、相場は急落する。
  • 暴落は、目をつけた会社の株を買う絶好の機会である。
  • 株価は、しばしばファンダメンタルズ(業績や財務状況)とは逆の方向に動くが、長期では株価の方向と収益の持続性は同じ流れである。
  • 「女の子すべてにキスをする」必要はない。私も10倍株を結構たくさん逃がしているが、そうかといって市場平均を上回る成果をあげられないということはないのである。

ちなみに本に登場する企業はアメリカの会社ばかりですが、日本にも進出している有名企業が数多く登場するので(アマゾン、P&G、コカコーラ、マクドナルド、ヘインズ、ケロッグ、IBM、など)、頭のなかでイメージしやすく、そういう点でも読みやすかったです。



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