投資を考える コラム

はじめてのリアルタイム板はコワい

投稿日:2016年12月24日 更新日:

証券会社に口座を開くと利用できる、売気配と買気配が分かるリアルタイム板。(上の図は、表計算ソフトで実物をマネして作りました。)

売り買いどちらの気配が強いかを判断するのに便利で、取引時間中なら刻々と数字が変わっていきます。この板の価格をクリックして、素早く売買注文をすることもできます。

これ、最初に見た時コワくなかったですか?

僕はかなりコワかったです。

慣れてしまうと、ただの数字なんですけどね。

真ん中の現在値をはさみ、「売り指値」と「買い指値」と「成行の売買値」が、毎秒更新されていく様をじっと見ていると、なんというか、人間の欲望と不安の生々しいところを見てしまったようで、コワかったです。数字の向こうにある、人種も性別も年齢も職業も分からない人たちといま一緒に取引をしていて、自分も含めてみんながお金を儲けてやろうと必死になっている姿が目に浮かびました。

とくに取引開始前の9時直前が、いちばん生々しいです。

「見せ板」をやって、現在値付近に大量の気配を置き、株価を操作しようという不届き者の数字の動きがすさまじい。(「見せ板」:買う気が無いのに買い注文をだしたり、売る気が無いのに売り注文をだしたりする違法行為)

当然、不特定多数の参入者の中には、株式投資を飯の種にしているプロもたくさんいるわけで、どんな手を使ってでも結果を出さなければいけない、という緊迫した空気が画面から伝わってきます。僕はというと、サラリーマンを本業とする副業投資家。そういうプロを出し抜くなんて、どうやってもできません。

やはり「プロの投資家(機関投資家含む)」と「副業個人投資家」とは、大きな差があると思います。

まず、入ってくる情報の量と早さがちがいます。機関投資家は一般の人が知りえない情報網があるでしょうし、企業のトップと直接会って得られる情報もあるでしょう。
次に、取引スピードがちがいます。プロは、1秒のうちに高速トレードを何回も行えるシステムを無料で使っていることでしょう。
そして、プロは会社の組織として、複数人の知恵を出し合い取引することができます。それが逆に足かせとなることもあるとは思いますが、概ね、複数の人の意見を参考にしたほうが、より合理的で最適な投資判断ができると思います。

とはいえ、個人投資家は、長期的な投資成績でプロに劣るとは思いません。

個人投資家は、プロのように毎月・四半期ごとに良い成績を出す必要はなく、結果が出るのをじっくり待つことができます。また、投資資金はすべて自分のお金なのでどう使っても自由です。なので、突拍子もない取引手法を試してみることもできます。プロだと取引ひとつにしても、それなりの根拠や理由付けが必要になります。

僕たち個人投資家としては、リアルタイム板の生々しい動きに惑わされることなく、冷静に、淡々と長い目で投資していくのが、最善だと思います。



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