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「会社四季報 業界地図」

投稿日:2017年8月30日 更新日:

おすすめ度:
東洋経済新報社

会社四季報を出版している東洋経済が、毎年出している業界地図の本です。

図やグラフが豊富で、文字の情報量が多いのにけっこう読みやすく、雑誌感覚でペラペラめくりながら楽しめます。

とくに「四季報記者のチェックポイント」という記事がおもしろくて、「この会社はどうやって利益を出しているのか?」という儲けのカラクリを解説していたり、業界の数年間の売上推移をグラフで示していたりと、投資に役立つ知識が得られます。

一般教養も身につくので、学生さんにもオススメの一冊です。

目次の紹介

この本は、大きな構成でいうと「巻頭特集」「注目業界」「各業界の地図」の3部構成となっています。

  • 【巻頭特集】(2017年版では、「業界で差がつく、日本人の給与」)
  • 【注目業界】(注目の約20個のキーワードを紹介)
  • 自動車・機械
  • エレクトロニクス機器
  • 情報通信・印刷・インターネット
  • 資源・エネルギー・素材
  • 金融・法人サービス
  • 食品・農業
  • 生活用品・嗜好品
  • 娯楽・エンタメ・メディア
  • 建設・不動産
  • 運輸・物流
  • 流通・外食
  • 生活・公共サービス

自分の興味のある業界から読んでいって、たまに全く興味のない業界のページを流し読みすると「へー、そうだったんだー。」と新たな発見があります。

こんな読み方ができます

各業界の地図は、下の写真のようになっています。

たとえば加工食品業界は、

  • 調味料・加工品なら「味の素」が売上高と営業利益が共に首位
  • 菓子業界なら「明治ホールディングス」が圧倒的
  • スナック業界は「カルビー」が5割超のシェア

ということがひと目でわかります。

個人投資家としては、売上高だけ見るのではなく、「営業利益÷売上高=売上利益率」が高い企業をみつけて注目すると良いでしょう。売上利益率が高いということは、薄利多売ではなく、儲かる体質の企業なので、投資対象として魅力的です。

そして業界地図の目玉、業界天気予想が参考になります。各業界、いま勢いがあるのかないのか、これからどうなるのか、お天気マークで一発回答してくれます。

四季報記者が、知識と経験のありったけを注いで導き出したお天気マークなので、信用できます。

3年前の業界地図と比較してみた

僕は2014年版と2017年版を持っています。

巻頭でとりあげている注目業界をくらべてみたら、時代の流れを感じます。

2014年版の注目業界
  • ゲーム
  • グローバル金融
  • 動画配信サービス
  • スマートフォン
  • ビッグデータ
  • 無料通話・メールアプリ
  • シェールガス革命
  • LNG[輸入]
  • スマートグリッド
  • PB(プライベートブランド)
  • エコカー
  • 航空機産業
  • 独立行政法人
  • 芸能プロダクション
  • プロスポーツ
  • ファッションブランド
  • レアメタル・レアアース
  • 液晶・有機EL
  • 炭素繊維
  • LED照明
2017年版の注目業界
  • 財閥
  • 国際紛争・宗教対立
  • 人工知能
  • 芸能プロダクション
  • 育児・保育
  • 国内宗教団体(新宗教)
  • 東京五輪
  • 自動運転
  • フィンテック
  • 電力自由化
  • 大学
  • VR
  • インバウンド
  • 宇宙開発
  • 再生医療
  • ゲーム
  • 動画配信サービス
  • マイナンバー
  • IoT&ビッグデータ
  • ドローン
  • 創薬ベンチャー
  • クラウド

2014年版の注目業界で緑文字は、2017年版では取りあげていないキーワードです。20個のうち16個、つまり8割は、その後廃れていったり、または既に世の中に定着して注目されなくなったりしたもの、ということになります。時代の流れは早いですね。

2017年版の注目業界のうち、いちばんの目玉になる業界は、いったいどこでしょう?

僕が注目するのは、やはり「人工知能(AI)」です。ビッグデータとからめ、いったいどんなことができるのか、まだまだ想像もつかない利用方法がありそうです。チェスや将棋で人間に勝ち、車も自動運転できるようになって、「じゃあ、いったい人間しかできないことって何なの?」ということを突き詰めたら、何か新しい景色が見えるかもしれません。

Amazon:「会社四季報」業界地図 2017年版

Amazon:「会社四季報」業界地図 2018年版



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